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「黒飴事件」

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    みなさん、こんばんは
    森咲沙月です

    今日、父方の祖母の見舞いに行ってきました。

    病院に向かう車の中で、
    昔、めちゃめちゃ祖母に叱られた時のことを思い出しました。


    「黒飴事件」
    と、いうものなんですが…



    たぶん、4歳くらいの頃のこと。

    両親の仕事が忙しくて、
    父方の祖母の家に預けられていた時に。

    その事件はおこりました。



    預けられていた時、
    私は祖母の布団で、一緒に寝ていました。


    祖母は、眠る前になると、
    毎晩、黒飴を私にくれました


    父方の祖母は、とても厳しいイメージの人だったので、
    なんとなく、いつも怖かったのですが…


    眠る前に、私にだけ、
    こっそりくれる黒飴が…とても嬉しかったような記憶があります


    父方の祖母の家は大家族でした。
    内孫もいっぱいいて、なんとなく馴染めないような感覚もあり…


    だから、余計に?

    祖母と一緒に眠るとき、
    祖母がくれる黒飴が、特別のように感じたのかもしれません。


    眠る前に、口に黒飴を放り込んで、
    祖母と一緒の布団に入るのですが…


    けれど。


    小さかった私には、黒飴はちょっと大きすぎて…

    舐めても舐めても、
    なかなか小さくなってくれないんですね


    でも、無くならなければ、
    眠ることが出来ない。。


    でも、なかなか無くならない…


    困った私は、その黒飴を…


    あろうことか…


    祖母が眠るのを見計らって…


    布団の端をめくって…


    こっそり、布団の裏に隠しました



    祖母の部屋の布団は、
    基本的に万年床に近い形で、いつも敷きっぱなし。


    だから、明日になって、
    布団の裏の黒飴が見つかる確率は、低い


    子供って、とんでもない知恵が働く一瞬があります



    翌日も、祖母は、
    眠る前に黒飴をくれました

    その翌日も

    その翌日も

    そのたびに。


    布団の裏の黒飴は、
    増えていきました…





    でも、そんな幸せな日々は、
    そう長く続くものではありません。


    ついに、祖母が布団を上げる日がやってきて…



    「さぁつきぃぃ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っっ



    祖母の恐ろしい怒鳴り声が。


    恐ろしくなった私は、
    祖母の家の前にある、お寺の境内に身を隠しましたが…


    もちろん、あえなく見つかって…


    そのあとは、
    こってり祖母に絞られました


    そのとき、初めて見せられた布団の裏は、
    黒飴が沢山くっついて、えらいことになっていました。。。



    他にもいろんなことをして、
    きっといっぱい叱られているんだろうけど、


    父方の祖母と過ごした思い出は、
    小さい頃預けられていたときだけで…とても少なくて。


    今でもはっきり覚えているのは、
    この黒飴事件だけ。




    厳しくて、とても怖く思えていた祖母も、
    もう93歳。


    見舞いの時、話をすることが出来たなら、
    聞いてみたいことがありました。


    おばあちゃん…

    あの黒飴がいっぱいくっついた布団…

    どうしたんでしょうか?




    でも…

    今日は、祖母は話がうまく出来なくて、
    聞くことが出来ませんでした。

    私の顔も、よく分らないみたいでした。



    祖母はもう、覚えてないかもしれないけど…

    もしかしたら、もう、聞くことは出来ないかもしれないけど。



    黒飴事件は、私の中の、
    数少ない、祖母との思い出です。

    大事に、覚えていようと思います。